マンガ嫌韓流2 (晋遊舎ムックシリーズ)

マンガ嫌韓流2 (晋遊舎ムックシリーズ)

いや、ひどいですね、韓国。この本に書かれていることが正しいのかどうか、本当なら一次資料にあたらないといけないのでしょうけど、そんなヒマも時間もないので事実を類推するしかありませんが、こないだのES細胞の事件での韓国国内の反応を見ていると、この本に書いてあることは「さもあらん」という感じがしてしまいます。日本では石器埋蔵事件が起きたときは例の考古学教授は袋叩きにあいましたが(当然ですが)、それを最初に報道した毎日新聞が袋叩きにあうような国ですから、おそろしいです。
多分ですね、韓国国内にもこうした事実を客観的に捉えている人は少なからずいるはずなんです。しかしそれをカミングアウトすると社会的に抹殺される恐怖があり、このファシズム状況がなかなか正常化されないのでしょう。かつて日本でも親米だった吉田茂は戦時中は非国民扱いだったし、戦後すぐは特高警察が張り込んでいた時代もあったのです。戦争反対というだけで、とっつかまったわけですよ。文革時代の中国も毛語録を盲信していない人はそうだったわけです。
本書もスタンスを全然変えずに、あきらめずにがむばりましょう、みたいな正論を今回も吐いてます。自浄作用が働くようになるのに一番必要なものって、やはり「時間」なんでしょうねぇ。評価B+