本の特集読み比べ

なぜかやたらと本の特集が多い7月でした。

とても充実した時代小説特集をはじめ、読み応えありました。「新潮文庫の裏の100冊」企画や、大森望氏や間室道子氏ら読書の達人による座談会、桐生操さんによる珍本奇書の紹介など、この中では一番よかったんじゃないでしょうか?書店員的にも実用度高し。
日経 WOMAN (ウーマン) 2007年 08月号 [雑誌]

日経 WOMAN (ウーマン) 2007年 08月号 [雑誌]

OLさんが「これで人生変わりました!」と薦める本という切り口だったのですが、全体的にはダヴィンチみたいな記事になってしまっていたのは残念です。でもOLさんのお客様が多い書店では非常に重宝する特集でした。1冊1冊のコメントがしっかりしてるので、そのまま切り抜いてPOPに出来るのもよいです。若手作家の傾向別ポジショニングMAPがついているのが個人的には嬉しい企画でした。
TITLe (タイトル) 2007年 09月号 [雑誌]

TITLe (タイトル) 2007年 09月号 [雑誌]

この中では一番つまんなかった。本の紹介ページはそれなりによいのですが、企画のほうがどうもいまいちでした。御手洗富士夫氏に何の本が好きですか?とかインタビューを聞きにいってもしょうがなくないか?しかし、このタイトルですが第二特集が「24」特集で、しかも付録で第6シーズンの第一話が収録されているという力の入りよう、そっちのほうがすばらしかったので損した気分にはなりませんでした。むしろおすすめ。
BRUTUS (ブルータス) 2007年 8/1号 [雑誌]

BRUTUS (ブルータス) 2007年 8/1号 [雑誌]

旅特集なんですが、「旅をしたくなる本」を49人の著名人が選ぶという本の特集がサブでついています。いつものブルータスっぽい作りではあるんですが、さすがのセレクションで、MD力という意味ではこの中で一番充実したブックリストでした。