日本の10大新宗教 (幻冬舎新書)

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書)

学生時代に天理教の本部に行ったときのことは、いまだに忘れません。本当にここは日本か?とわが目を疑いました。それほど天理市という町は衝撃的で何もかもが違っていました。新宗教に対する興味はその頃からあったのですが、このような本が出るまでは、特に勉強しようという気にもならず、勉強したら何だか取り込まれてしまいそうな畏れにも似た感情もあって、この年まで生きていてごめんなさい、という感じです。
この本は、日本の新宗教と呼ばれる宗教の成立形態と組織形態、活動について簡潔にまとめたものです。教義とかは、あまり詳しくは書いておりませんが、とてもわかりやすくて新書としてはすばらしい本だと思います。マスコミの報道のために、どうしてもイメージが先行してしがちな創価学会池田大作氏のイメージが随分変わりましたし、真如苑って何であんなにたくさん信者さんが多いの?どういう組織なの?という素朴な疑問や、PLの花火大会はなぜあんなに凄いのか、ということも理解できました。
平河出版社の話はでてきたのですが、書店員的には、かなり興味の対象となっているであろう幸福の科学については、一行も記載がなかったのが唯一残念ではありますが。