コクリコ坂からの帯のこと


テレビでコクリコ坂やってたので予定を変更して今日は「コクリコ坂から」書きます。でも素晴らしかった映画のことじゃなくて今日書きたいのは、この角川文庫のこと。
これ、映画に合わせて刊行された文庫なんですが、最初に見たときは驚きました。平台から棚に陳列場所をうつすとき、文庫は帯とかをとってしまう店が多いのですが、この本だけ「発見!角川文庫」の帯がとれないのです。
あれ?と思って手に取ると、何と表紙と背表紙に帯風の画像が印刷されているだけで、本物の帯じゃない。帯が巻かれているわけではなく、帯が巻かれているように見える印刷されたデザインだったのです。確かにこれでは帯は外しようがないですね。
しかしまだ裏がありました。よく見たらこの本、何とこの表紙自体が大きな表紙サイズの帯で、本物の表紙は帯の裏側になって隠れていたんです。本物の表紙はこっちだったのか!


朝日文庫の『悪人』みたいに、映画化が決まった後に妻夫木&深津さんの表紙サイズ帯を本来の表紙の上から巻いて出荷したというならわかるんですが、このコクリコ坂は、新刊の時点ではじめから宮崎さんの絵の帯表紙で出荷されてるんです。一瞬意味がわからない。アマゾンもなか見検索でこの帯表紙の画像使ってましたから、これは騙されますよね。
本来であれば宮崎さんのこの絵を表紙にして「角川文庫の新刊」帯を普通に巻いたらいいだけじゃなかったのかと思うんですが、多分なんかいろいろと大人の事情があったんですかねーと想像してしまいました。