ブックファースト増殖

今日、東急二子玉川の駅構内にブックファースト二子玉川店がOPENしました。小さな店だそうですが、東急と阪急が提携したという話と理解すれば、非常に大きなニュースとも言えますね。これまでのブックファーストの出店位置も、大井町、渋谷、青葉台、自由が丘と確かに東急文化圏が多かったのですが、今後この流れが加速するのかもしれません。というのも、西武=リブロ、東武東武ブックス、小田急小田急ブックメイツ、京王=啓文堂と、殆どの首都圏の私鉄に自前の書店チェーンがあるのに対して東急にはそれがなく、それを阪急ブックファーストが代行するという話に見えるからです。うがちすぎ?
であるとすれば、東急沿線で駅前書店が手薄な地域、たとえば三軒茶屋溝の口武蔵小山・蒲田あたりが次の出店ポイントなのかなぁ。あるいは渋谷にも駅前に衛星店を出店してくることもありそうですね。以前三省堂が入っていた東急文化会館の後に立つビル、ないしは今の東横線の渋谷駅跡地もおそらく候補地になるでしょう。まぁ、ここは東急プラザから移転したがっている紀伊国屋書店との争奪戦になりそうですが、はたしてどうなるか。あと青葉台で勃発した文教堂ブックファーストがあちこちで見られることになって面白いですね。

世の中には奇特な方もおられるようでして、書店のカバーを収集されている方々のコレクションがこの本なのです。毎年「書皮大賞」なるものまで開催されているようですが、カバーかけない派の私にとっては、深遠すぎて意味不明な世界です。
個人的にはパルコブックセンターのカバーとか、ジュンクの昔のビニールのカバーとかが好きなんですが、昔自店でも紙質やカバーデザインを凝ろうとした際に、コストがあまりにもかかるので断念しました。有隣堂は文庫のブックカバーを販促として非常にうまく活用していて、あそこまでやれば販促費としてペイできそうですが、通常の備品消耗品費ではちょとつらいですよねー。
あら、そういえばYondaパンダの新潮文庫カバーが載ってないですが、あれは選考対象外なんでしょうか。デザインといい、経費がゼロなところといい、結構気に入ってるのですが。評価Cエンタメ&サブカルマガジンのギャグバンクの最新号は2005年面白すぎるマンガ100という特集です。70書店の目利きが選ぶ、というのがミソ。これからブレイクしそうなタイトル中心のセレクトになっています。「しまいもん」とか「おおきく振りかぶって」とか読まないとなー、「のだめ」「NANA」すら読んでないもんなー。最近コミックは不勉強で「面白いのはないの?」とMDや担当バイトさんに聞く毎日になっている私ですので、4年ぶりぐらいにコミックの鬼になってみようかと思った次第。チェックしてみましたが、挙げられている100タイトルのうち読んだことあるのがわずか33タイトル。あちゃー三分の一ですか。コミック語る資格なしですな私。
幻影博覧会(1) (バーズコミックス)

幻影博覧会(1) (バーズコミックス)

といいつつ読んだものの批評はする私。久々に冬目景を見つけたので読みました。うーんつまらないです。やはりこの人に架空ものは無理ですね。「イエスタデイをうたって」とか「羊のうた」のように舞台が現在で、かつ主人公に著者自身が投影されている作品は非常に出来が良いのですが、ちょっと外れたファンタジーになると作り上げた世界に対する想像力が貧困なのでしょうか、途端に物語が陳腐化します。絵が上手いのに惜しいことです。評価D+