有隣堂ヨドバシAKIBA店

chakichaki2005-10-20

250坪クラスの店を得意とする有隣堂が初めて挑戦する500坪のパッケージということと、あの秋葉原に出店したということで注目のお店です。そろそろ落ち着いた頃かと思い、見に行くことにしました。
秋葉原に来たのは久々だったのですが、すっかり様変わりしていてまず驚きます。つくばエクスプレスが開業し、駅舎も綺麗に化粧直しされて、汐留シオサイトみたいな感じになりつつあります。名物だった18禁エロゲーの広告看板もほとんど駅から一掃され、かつての秋葉原駅の混沌ぶりを知るものとしては、別世界を見るような気持ちでした。アキバの場合、こういう変化が文化的進歩なのか逆に後退と言えるのか、なんだかよくわかりません。
さて有隣堂は昭和通口を出てすぐにそびえるヨドバシカメラの7Fにあるのです。梅田ほどの大きさはありませんが、ヨドバシでかいですね。まずはエレベーターで7Fに直行します。
着きました。ほうほう、ここですか。まずは雑誌が並んでいます。4島で64スパン。やや少なめですね。主通路側には、ベストセラー系を多面陳列するイベント平台が並んでいます。秋葉なのでもっと偏った売場なのかと思っていたのですが、普通ですねぇ。「信長の棺」とか「東京奇譚集」とか秋葉原には何となく似つかわしくない気もするのですが、ランキング展開されていました。でも1位は「魔軍襲来」なので、アキバっぽいのかそうでないのか微妙に入り混じっていて気持ちの悪いランキングです。
雑誌のエンドに沿って歩くと、ディスカバーチャンネルのDVDフェアをやってる売場がありました。売上上位10傑を見ると、すべてミリタリーものというところはさすがにアキバ。
さて特に見るべきものもないのカウンター前の文芸書と実用書の売場を通り過ぎると2本の円柱にぶつかりました。1本目には「子供の科学」とか永岡書店のルービックキューブのような玩具系が置かれています。2本目は柱周りにソファーが置かれています。んー、こういう売場は見飽きてきましたねぇ。オリジナリティが感じられません。さらに進むと文具売場なのですが、ここは誰もいません。ヨドバシカメラ内に巨大な文具売場があってポイントカードも使えるので、わざわざここまで来て文具を買う必要性がないからだと思われます。売上不振なんじゃないでしょうか。
今までの分で、売場の約半分ですね。500坪は広いです。ここでは広い店内の検索用に在庫検索機「けんさく君」を10台も設置していました。ちょと多すぎだと思います。半分でよかったのではないでしょうか。
ちょっと疲れてきました。体力がない私にとって、面白みのない売場は少し滞在するだけでも結構疲れてしまうものなのです。残りの書籍売場については特筆すべきことは特にありませんでした。いつもの有隣堂の売場を単純に倍にしてみました、という感じの売場で正直言って退屈です。私がいつもチェックする壁面の棚上の処理は、間接照明でごまかしていましたが、質感はいいとも悪いとも思わないですね。新文化の記事で

有隣堂ヨドバシAKIBA店、4日間で2610万円
オープン初日の9月16日は650万円、17日は670万円、18日は690万円、19日は600万円の売上げとなった。同社では「予想通りの売上げで推移している」という。同店がテーマの1つとして掲げた「平日のビジネスマンの取り込み」については、2日目以降が休日だったため、まだ未知数。「4日間の売上げによるジャンル別の構成比は、2位にコミックがきており、文庫の次に工学書が売れている。しかもその8〜9割はコンピュータ書」とまずはアキバ的な傾向の売上げとなった。

となっていましたが、ここに来て買おうとわざわざ思える店ではありませんでした。よくも悪くもこれまでの有隣堂の拡大再生産版。月商1.3億ぐらいに落ち着くのではないでしょうか。再開発がすすめば売上もかわるでしょうけどね。
まぁ、それよりも1つ下のフロアのヨドバシのおもちゃフロアの方が必見ですよ。ここはすごい。攻略本も売ってるのですが、3%ポイントがつくし、任天堂のゲーム攻略本だけで4スパン、全部で30スパンもありやがる。これでは有隣堂で攻略本売れないでしょう。かわいそうに。
総合評価は60点。わざわざ見に行くほどではなかったです。マイシティはどうなるのかな?