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今日のNHK特集の内容がなかなか衝撃的でしたので、それについて書きます。今日のNHK特集は立花隆がプレゼンターでサイボーグ技術の最先端の現場を紹介するというもの。http://matsuda.c.u-tokyo.ac.jp/sci/project/nhksp/
知らなかったのですが、もはや脳に直接電極プラグを差し込んで、コンピューターにつなぐ技術がすでに実用化されていました。つまり、脳の中で何かを考えたときに発せられる脳神経からの電気信号だけで、コンピューターを動かせる時代になっているというわけです。
番組では、盲目の人がビデオカメラを脳に直接つなぎ、視覚を取り戻した事例や、難聴の人の脳内に人工内耳をとりつけ、電気信号を直接聴覚神経に流すという手術が、すでに日本でも3人に1人の割合で実施されつつある事例が紹介されていました。義手などについては、脳につながなくても、筋肉の発する電波だけで指まで動かせる技術ができている。驚きました。マトリクスや攻殻機動隊の世界がリアルですでに実現しているとは…。
さらに驚いたのは、脳に電極をさしこみ、電気振動を発生させることでパーキンソン病が治癒するという手術がアメリカではすでに3万例あり、次に精神病にも応用しようとしているらしいこと。なんでも鬱病患者の脳の「悲しみ中枢」に電極をうめると、性格が明るく変貌するとのこと。これロボトミー手術なのでは?さらに記憶をつかさどると言われている海馬までをICチップ化することに成功したため、あと数年で人工の記憶装置が作られることは間違いないとのこと。えー、それってあれですか。脳内のICチップを取り替えたら別人になっちゃうていう攻殻の第一話にあったアレですか。もうフィクションじゃないのか。
この状況を20年前から予想していた士郎正宗はすごいけど、本当にこんな世の中に私は適応できるんでしょうか。脳死問題よりも倫理的にものすごい問題になりそうな気がします。