扶桑社さんから27日に発売予定だったホリエモンの新刊が発売日未定延期に急遽変更になったとの連絡がありました。大変ですね、まったく。ちなみにその本のタイトルは「嫌われ者」。しゃれになってないですよ、ほんと。
その扶桑社さんとお会いしたとき「今年の本屋大賞はもらったも同然ですね」と言うと反応が悪くて「いやこれだけ売れてしまうと引かれてしまうんじゃないかと思いますよ、期待してません」と言ってましたが、そんなこんなで今年は私も投票に参加するのだ。

県庁の星

県庁の星

伊丹十三の「スーパーの女」によく似た作品。映画化だそうですが、あの傑作を越えることができるでしょうか。小説としては、普通の面白さ。もともとノミネートされるような大層な作品でもないと思いますが、多分同じ小売接客業として、ものすごく共感できるメッセージがあるので支持を集めたんじゃないでしょうか。書店最前線に立つものは、みんなこういう「細腕繁盛記」ばりにがんばっておるわけですよ。それをわかってほしい!みたいな感じでしょうか。これに投票するのは、プロジェクトXを見て「俺たちはがんばったんだ」と涙する団塊の世代と同じ自己陶酔パターンになってしまいそうなので、個人的にはパス。評価B
追伸:この本のレビューを読んでいくと、「県庁側」の目線で読んでおる人が意外に多いことが判明…。いや、驚きました。