終末のフール

終末のフール

小惑星が衝突することがわかって、あと数年で人類が滅亡することが確定した世界が舞台。というので思い出されるのは新井素子の「ひとめあなたに」なんですが、あの小説が私はものすごく好きで、舞台設定がほぼ同じこの小説も思わず期待して購入。中身はいかにも伊坂らしい短編集になっていて、どの話もそこそこよいのですが、傑作とはいかないレベルなのが良くも悪くもこれぞ伊坂、という感じ。天体のヨールと演劇のオールは結構好きですね。評価B
イン・ザ・プール (文春文庫)

イン・ザ・プール (文春文庫)

今さら読むな、という感じですが、伊良部シリーズ初体験です。面白いですねーこれ。肩がこらない患者の壊れっぷりと、それを上回る伊良部の壊れっぷり。確か映像化されたときは、松尾スズキとか阿部寛が伊良部を演じていたように思うのですが、文章から外見を想像するにクイズ王西村みたいな感じなのではないかと。評価B