この本でマンガというものを学んで早10年。21世紀版ということで、今回は萌え絵の描き方とライトノベルの書き方が掲載されているのですが、相変わらず的を射ていて楽しいのです。
ライトノベルは少女マンガの物語の構造と同じ。平凡な主人公が遅刻遅刻と言いながらパンをくわえて走っていると、偶然運命の相手とぶつかります。なんとそいつは転校生・・・というのが少女マンガのパターンですが、ライトノベルではその設定で性別を入れ替えてヒロインを不思議ちゃんにすればいいだけ!ただし童貞が読者なのでヒロインとやっちゃってはいけないのです。そこも古風な(今どきじゃない)少女マンガと同じなのです」という指摘には思わず拍手喝采。なるほどなるほど。
しかしIKKI本誌では萌え絵の部分が折角のカラーページなのに、単行本はモノクロ印刷と言うのは淋しいですね。というか台無し。評価A−