今朝の朝日新聞にアマゾンの記事が掲載されておりましたので関連ということで。

実はこの本、アマゾンのことを扱った本ではありません。一応出てくるのですが、扱いとしてはごく一部で、しかもその内容も、ロングテールこそがアマゾンの収益源ですよ、という内容で目新しさはありません。
しかし、企業の戦略論の読み物としては、ここ最近ではまれに見る面白さ。これはぜひ読むべき本でしょう。「オンリーワン戦略」「同質化戦略」(ランチェスター法則)「ドミナント戦略」「不完全戦略」「現地の管理職育成」など、企業の実名入りで事例が紹介されており、とてもわかりやすく読めると思います。企業戦略ではあるのですが、私は個人的にも、競合店と戦う際の局地戦では「同質化戦略」と「差別化戦略」を多用していますので、店長レベルでも充分に応用がきく話だと思います。私は書店をやっている人には、「商品知識」「運営教育」「経営戦略」の3つの要素が必要だと考えていますが、「経営戦略」が弱いなー、と思っている人には、かなりオススメの本だと思います。
ちょっとドキっとしたのは、プロローグにある「会社の寿命は30年」というやつ。これだけ読んでも損はないですよ。書店に勤めているあなた!多分転職を考えたくなるはずです。評価A−