本日はどんでん返し二点。

確か3年ぐらい前のこのミスの1位。単行本が高かったのでずっと文庫化されるのを待っていましたが、ようやく文庫化。この作品あっと驚くどんでん返しがあることで有名なミステリなのです。まぁ、どんでん返しがあると聞いてから読むと、途中でトリックがわかってしまって、いまいち楽しめなかったなんてことがよくあるのですが、これは違ってた。というか、どんでん返しがあるとわかっててもそのトリックが見破れない。最後まで読んでからもう一度読むと、ああ、1ページ目からすでにだまされてたんだなぁと感心。そんでもってタイトルの意味もようやくわかったりなんかして、再び感心。確かにこの作品のどんでん返しっぷりは前例がないものだったのでかなり意表をつかれます。
これだけヒントがあったら流石にわかるよ、と思われた未読の方。チャレンジしてみてください。かなり勘のよい方でないと、見破れませんよー。評価B+
イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

うちの店の文庫ランキングの3位に入っていたので驚いて購入。必ず二度読みたくなる仰天のラブストーリーと帯に書いてありましたが、こいつもどんでん返し系でした。でも読んでみて驚くのですが、乾くるみが書いているというのに中身はものすごく普通の恋愛小説なのですよ。ところがどっこい、最後の1ページでひっくり返される世界。仕掛け自体はわりとわかりやすいので、大体終盤には想像はつくのですが、ひっくり返し方が非常に鮮やかで、私も思わず二回読んでしまいました。あまりにも鮮やかだから、ひょっとしたらひっくり返されたことに気づかずに読み終えてる人がいるかもしれません。
それにしてもひどい話ですよ。いえ、この小説の評価じゃなくて、とある登場人物のことを言ってるんですけどね。評価B+