のはなし

のはなし

「のはなし」の話
爆笑ものだということで評判になっていたので、購入してみて驚いた。買ったのは発売直後だったと思うのだが、すでに二刷だ。相当売れているらしい。読んでみて驚いたのは、これがまた全然爆笑できなかったことだ。彼の笑いのセンスに問題があるのか、私の笑いのセンスに問題があるのか、この本を面白いと言って爆笑している私以外の読者に問題があるのか、原因はそのどれかにあることは間違いないが、そのどれかじゃないとしたら、どんな可能性が考えられるのか?
宝島社の陰謀説というのはどうだろう。宝島社の社員が売るために「この本は爆笑できる本です」という噂を流している。まあそれって、陰謀でもなんでもないんだが、大げさにするために陰謀ということにしておこう。このケースだと、伊集院光氏自身は、この本が爆笑するような本だとは思っていない。第一条件はパスだ。この場合彼の笑いのセンスは問題にならない。そしてこの本に爆笑できなかった私も、笑いのセンスには問題なかったことになる。では第三の条件はどうだろう。この陰謀説の場合、爆笑している人は、そもそも世の中に一人もいないのだ。つまり私以外の読者の笑いのセンスも問題ないということだ。なるほど、そういうカラクリだったのか。
一体私はさっきから何を言っているのか。私のセンスに大きな問題があることは、もはや明白だ。