■

ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

今更ですが、ようやく読了しました。最後は本当に怒涛の展開。児童書とは思えないダンブルドアとスネイプの暗い過去の告白、回収されていく1巻からの数々の伏線、映画化できるんですか？と心配してしまうぐらいのホグワーツでの最後の大スペクタクル、物語の最後に収まるべきところにほぼ完璧に収まっていく登場人物たち。傑作だ、これ。
しかも終章でハリーがスネイプのことを回想するシーンでは、思わず涙が出た。まさかハリポタで泣いてしまうとは。
やはりこの作品の持つ力は圧倒的でした。私のように途中で読むのをやめてしまった方も大勢おられると思うのですが、読んだほうがいいですよ。４巻５巻は、正直もひとつですけど、６巻７巻の盛り上がりはすごかった。最後まで傑作でした。
出版界に多くの航跡をのこしたハリポタシリーズも、これでおしまい。ハリポタがこの業界に残したものということでは、新文化が一度特集を組まれていて、私もそこに書いてあった通りだと思うので、ここでは特に触れません。書店的には、もうお祭り騒ぎすることもないし、静山社の買切条件に振りまわされることもなくなりますが、「５巻を購入された方には、もれなく４巻がおまけにつきます」という笑い話も、もう聞けなくなるかと思うと、少々さびしいものです。
評価Ｓ