本屋大賞メタル斬り(後編)

新世界より (上)

新世界より (上)

新世界より (下)

新世界より (下)

評者 評価 予想
chakichaki A− ×
maruruu ×

  「テンペスト」と同じく長編大作の「新世界より」です。
  「新世界より」も長いですけど、セリフが多く無かったですか?意外に速く読めました。
  SF大賞受賞作ということで、これは男子向けでしたね。
  そう、これは男子向け。女子はピンと来ない。
  SF大作で衝撃のラストもあるんですけど、何かどこかで見たことのある話のような気がしませんでした?
  私は「Hunter×Hunter」だと思いました。
  俺は「続・猿の惑星」と「幻魔大戦」を思い出しました。未来世界で超能力合戦で、クリーチャーが出てくるって、完全にそのまんまですからね。
  やっぱり、どこかで見たことのあるような話なので、全然読めない話ではないんですけどね。ま、時間のある人は、読んでみてもいいんじゃないでしょうか、という感じの話でしょうか。でもあの上下巻は長いですね。ただの暇つぶしには、あの高額な上下巻はちょっとオススメはしづらい
  貴志祐介だったら、「天使の囀り」とか、もっと短い作品のほうがオススメですね。
  何が無駄なのかわからないけど、やたら長いですからね。
  同性愛シーンとか、あってもなくてもどっちでもよかったんじゃない?
  確かに、絶対無いといけないというものでもなかったですね。誰が喜ぶんだろこのシーン、っていう。
  そこはどうでもよかったです。
  どうでもよかったですね。ま、最後ちょびっとだけ盛り上がるのですが、ま、とにかく長かったな、と。

ジョーカー・ゲーム

ジョーカー・ゲーム

評者 評価 予想
chakichaki B− ×
maruruu B− ×

  「ジョーカー・ゲーム」です。
  「ジョーカー・ゲーム」は、私的には最下位。
  何故、あれがこのミス2位なんだろう、俺もよくわからない。本当に面白くなかった。
  私も全然面白くなかったです。キャラも結城中佐以外は、空気みたいな存在感だし。
  漫画だったら面白かったかもしれません。漫画原作だったらOKの話。
  何かスパイものなんですけど、ものすごくこじんまりした話でしたね。
  トム・クランシー的なスケールの大きな話を期待しても裏切られるし、だからと言ってリアルなスパイものでもないんだよな。もったいないですね。この設定だったらもう少し面白くできるんじゃないかと思ってしまいました。
  ちょっと残念な感じでした。

告白

告白

評者 評価 予想
chakichaki A−
maruruu

  では「告白」いきましょう。
  「告白」は、chakichakiさんが本命◎で、私が対抗○をつけてます。
  でもね、あまりね、内容はよくないですよ(笑)
  お話自体は面白いんですけど、何か応援できない、全く。
  登場人物が、どいつもこいつも最悪のやつばっかりでしょう?
  まともなのは同級生の女の子と、夜回りヤンチャ先生ぐらいでした。
  「夜回りヤンチャ先生」って、そのネーミング、ちょっとおちょくってますよね。イジメとか教育問題とか、現代社会の病理で深読みしようと思ったらいくらでもできるけど、実はただ単に悪趣味なだけやし(笑)
  ホントに悪趣味ですね。一番嫌やろというところを突いてきます。
  ただまあ結構この本は、書店員が仕掛け販売で売り広めたという意識があって、それでプッシュする人が多いのでは?ということで◎をつけました。
  「告白」は、面白さで言うと「のぼうの城」と同じくらいなんですけど、「のぼうの城」は終わり方に希望が持てるんですよね、でも「告白」読んだら「嫌な世の中になったな」という感想しか出てこないんで。そのへんで私は本命からは外しました。
  そこはでも大事なところだと思うな。キノベスでは25位と評価が低いのは、それがあるからだと思う。

流星の絆

流星の絆

評者 評価 予想
chakichaki A− ×
maruruu

  「流星の絆」です。これは面白いのは認めるけど、本屋大賞に選ぶ理由が全く見当たらないのですが。
  60万部をこえて充分売れてるし、すでにドラマ化もされてそれもヒットしてるし、直木賞作家だし。
  これを本屋大賞にして何がしたいの?みたいな。
  まあ、言うことはわかります。でも今回の本屋大賞のラインナップでは、やっぱり上位に来る面白さなんですよね。それだけ東野圭吾が安定してるってことなんですけど。はずれが無いですよ。
  確かにね、傘の伏線とかね、何気なく書いてるけど、オチもすばらしかったですしね。
  まあ、だから無名の新人がこれを書いていたのなら、間違いなく本屋大賞だと思いますよ。まあでも東野圭吾なんですけど。
  功労賞だったらわかるけどね。いつもベストセラーを書いてくださってありがとうございます的な。 

悼む人

悼む人

評者 評価 予想
chakichaki ×
maruruu B+ ×

  では「悼む人」
  私は嫌いです(笑)何が嫌いかって、どんな理由があろうとも、親が死にそうになってるのに家に帰ってこないなんて最低だと思うんですけど!
  まぁ、ねぇ(笑)「悼む」のも自己満足の世界だしね。
  同じ人は三回悼んだら終わりとか、一回実家に帰ると、悼む自分を忘れそうになるから実家に帰れないとか、意味わかんないです。全然共感できないです。
  でも一応最後に、これまで過去しか向いてこなかった主人公が、女の人と一緒に旅をすることで未来を向いて生きるようになったというところで終わるじゃないですか。そういうところはよかったですよ。
  いやー、これが直木賞って言うのも・・・、天童荒太っていう名前にあげたという気がしますけどねー。「家族狩り」のほうがずっとよかったですよ。
  直木賞では浅田次郎がすごい反対したらしいね。何年に一度しか書けない人に賞をあげるべきでないって。
  7年ですよ。7年かかってこれか。まあ、この「悼む人」の行為をずっと本人がやってたらしいですけど。ノートとか本当につけてたんですって。
  え!まじですか!?
  そりゃ、あんなことを本当にやってたら7年もかかりますよ。

ボックス!

ボックス!

評者 評価 予想
chakichaki B+ ×
maruruu B+ ×

  最後に「ボックス!」です。
  「ボックス!」は、面白いですよ。面白いですけど・・・長い。こんなに長くする必要はあるんかなぁ。
  本屋大賞スポーツ小説枠ですね。「一瞬の風になれ」とか「風が強く吹いている」系の話。
  最初から、結構筋がわかってしまいますよね。
  「一瞬の風になれ」にめちゃくちゃ似てるよね。主人公の友人が天才で、主人公が努力型。主人公は鬼のような努力をして天才に追いつこうとする。
  スポーツ小説って、主人公が天才か、ライバルが天才かじゃないと話が成り立たないんですよ。
  なるほどね。「スラムダンク」の場合、流川が天才で、桜木が努力する話ってことか。でも、普通そういう話は、みんな努力する桜木を応援するじゃないですか。でも、この小説は、主人公を全く応援する気になれないんだよ。女教師のことあきらめろよって(笑)
  そうそうそう(笑)そうなんですよ。なんで好きなんやろう?あんな教師。
  またね、その女教師の態度もちょっとイラっとするんですよ。なんか感情移入を拒まれるんですよね。
  応援できないスポーツ小説ってダメじゃないですか?キャラクターがなんか勝手にがんばってまーす、みたいで共感しない。がんばれーという応援する気持ちになれないですね。勝手にがんばって、みたいな。
  最強の敵、みたいなやつも出てくるんだけど、こいつがまたキャラが見えないんだよ。過去の描写も全然無いし。
  ただ単に試合会場に出てきて、常に最強で、よくわからないだけでしたからね。しかも、よくわからないまま終わる(笑)
  振り返ってみると、結構ダメですね。

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  総括しましょうか。
  「のぼうの城」と「告白」の争いというのは、意見が一致しましたね。これ以外は考えられない。
  これで全然違うのがとったら、どうするよ?
  ありえなくないですか?
  いやー、わからんよ。でもこれだけやって外れてたら、結構ダメージでかいよね。
  どきどきですね。