3年に一度は「勝利の方程式」を変えなさい

3年に一度は「勝利の方程式」を変えなさい

3年に一度は「勝利の方程式」を変えなさい

サンマークの方から読んでみませんかとオススメされたので、手にとってみました。ブランド名など一切気にしない「シンプル族」なもので、著者がサマンサタバサの社長です、と言われても「サマンサタバサ?何それ?美味しいの?」という知識レベルで読んでおりますので、若干読み苦しい箇所があることにはご容赦いただきたい。
さて、この本は企業の社長本にはよくあるタイプの「自伝」+「苦労話」+「成功の秘密」みたいな感じの本です。いや、私もこういう本は別に嫌いではないのですが、社会的に成功するタイプの方は同じような資質の方ばかりらしく、この手の本はどれを読んでも書いてあることがほとんど同じというのが、ちょっと苦手なのであります。世の中にはビジネス書ばかり読んで、それをオススメすることを生業にされている方もいらっしゃるようなのですが、よく飽きないものだと感心します。
そういう目になってしまうと、ビジネス書を読むとき、他の本で言ってることと、どのへんが違うのだろうと、違ってるところから探すのが習慣になってしまうのですが、この本はどのあたりが個性的だったでしょうか?3つほど挙げてみました。
+嫌いな人とはつきあわない。つきあう人は自分の好き嫌いで選ぶ。社員もそれで採用する。違和感は1割まで。それを超えたらダメ。

好きだと言うと、相手は好きと言うならその好きをちゃんと見せてくれ、と求めます。(中略)言葉というのは、軽いようでじつはとても重い責任を伴うものなのです。でも言葉が本心に裏づけされたものなら何も恐れることはありません。それは、自然と態度や行動と一致するからです。私は誰に対しても「社員が大好きだ」と言えます。なぜならそれは、本当に好きな人だけを社員にしているからです。
好きな人間じゃないと、すべては自分の責任だと思えないからです。

この好き嫌い論には、かなりページが割かれていて、こだわりがあるようです。かなり極端で個性的ですね。でも実践は無理っす。
+運の強い人には、一緒にいていい「運のいい人」と一緒にいてはいけない「運のいい人」がいる。それを見抜くべし。

人の運を吸う人は、総体的に「感謝の心のない人」と言っていいと思います。とても運が強いのに、周囲の人や物事に「ありがたみ」を感じず、逆に「ありがたさ」を見せつけます。

これは、よくわかるなぁ。確かにそういう人います。結構、人間関係論が多いんですよ、この本。
+3年ごとに人生の転機は訪れている。そのときこれまでの成功体験を捨て、自己否定することであなたは次のステージに成長することができる。

私に限らず、社員たちの成長を見ていても「三年」という長さは、成長のひとつの節目になっているように感じます。
あなたはなぜいまの仕事を選んだのですか?
その仕事を、心から大好きだと言えますか?
毎日が楽しいですか、それとも苦しいですか?
この質問に前向きに答えられなければ、「勝利の方程式」を書きかえる時期なのかもしれません。

うーむ…。これは考えさせられる…。そもそも私に関して言えば、最初から勝利してない気がするんですが、確かに前向きに答えられない自分がいるのは事実なので、そろそろ書き換えの時期なのやもしれません。