動物のお値段は?

動物の値段 (角川文庫)

動物の値段 (角川文庫)

年末にフジテレビで「バカの河」という、本を紹介する番組をやっていまして、その中でビビる大木氏が紹介してたのがこの本でした。ビビる大木氏のプレゼンを聞いているとかなり面白そうだったので読んでみようと思っていたのですが、番組終了後、2ヶ月もしないうちに文庫化されるとは!早速購入してしまいましたよ。
では、ここでクイズです。この中で一番高い動物と安い動物はどれでしょうか?

  1. シャチ
  2. ゴリラ
  3. ゾウ
  4. コウテイペンギン
  5. キリン
  6. ラッコ
  7. ライオン

答え。これ、実は上からお値段順に並んでいるのです。ちなみにシャチは1億円。ライオンは45万円。んー、ライオン割と安いですね。ペット可物件にお住まいの方、ライオンはいかがですか?買えるけど飼うのは命がけになりそうですが。
さてこの本なのですが、動物園や水族館、あと個人用のペットなどの需要用に、動物を世界中から集めてくる動物商人の方が書かれています。これがですね、けっこう面白いんですよ。動物の相場価格をその動物ごとに説明してくれるんですが、なぜその動物がその価格になるのか、豊富な経験に裏打ちされた確かな知識とそれにまつわる著者の体験エピソードがいちいち面白く、雑学本としては久々にスマシュヒットでした。
さて表題となっている動物のお値段の話以外にも、「ワシントン条約」に指定されている動物は実は絶滅危惧種かどうかは関係ない、とか、この動物を輸出しているのはこの国とこの国だけ、とか、キリンを飛行機に乗せる時にはどうするのか?とか、そういう話も載せられています。
世界の動物取引現場の舞台裏&野生動物マメ知識。こういうのに興味のある方はぜひ読んでいただきたい。評価B+

追記
本日こんなニュースが
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100225/trd1002250201000-n1.htm
値段が5倍になってる!!