復興の書店

復興の書店

復興の書店

プロローグを読み始め、エピローグを読み終えるまで、ずっと泣きっぱなしだった。
本と書店に対する地域の人々の想い、そしてそれに応えようと奮闘する書店員の願い。
心打たれる本である。
一年に一度くらい、この本に出会えて本当によかったと心から思える特別な本がある。
僕にとって、この本はそういう本になった。
東日本大震災、あのとき何も出来なかった無力な自分が、ずっと心のどこかにひっかかっている。
そんな風に思っている書店員は、きっと少なくはないのではないかと思う。
そんな方にこそ読んで欲しい。本を人々に届けるという、この仕事の原点に立ちかえり、
そして自分がなぜ、本屋という仕事が好きなのか、思い出すことができるはずだ。
心打たれる本である。
すべての書店員に読んでほしいと思う。