特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めてい

特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ

特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ

想像以上に面白かった。
もともと自己啓発書だと思ってたんですよ、タイトル的に。ところがこの本、読んでみたら自己啓発書の皮をかぶった心理学の本じゃないですか。しかも出てくる例えがやたらとマニアック。『スラムダンク』はこの本読む前に絶対に読んでおかないと出てくる例えが理解できないし、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』や『ときメモ』や『ラブプラス』が普通に登場してくるビジネス書というのは初めて読んだかもしれない。
たとえば、人間を4種類に分けてみる、という項で、感情的で熱い人⇔冷静で頭脳的な人というタテ軸と、日本的集団主義(和を重視する)人⇔欧米的個人主義(個を重視する人)というヨコ軸を交差させて、4つのタイプに分類しましょう、という話がでてきます。
ここに出てくるのが『スラムダンク』のキャラクター。熱くて個人主義なのは「桜木タイプ」ですね、冷静で個人主義なのは「流川タイプ」ですね、熱くてチーム重視なのは「赤木タイプ」で、冷静でチーム重視なのは「木暮タイプ」なのです、って出てくるんですが、『スラムダンク』読んでなかったら絶対意味わからんだろ、これ。いや、読んでたらめちゃくちゃわかりやすい例なのだが。
そんなこと書くとこの本はイロモノなのか、と思われてしまいそうだが、内容は心理学の事例を豊富に引用して、実際のビジネスシーンでの応用を説くという、実にまともで面白い本なのであった。文章も軽妙で読みやすくてこれは久々の個人的ビジネス書ヒット。また読み返してみたい。
それにしても、ビジネス書のタイトルは、年々長くなっていっている気がする。何年か先にはタイトルをツイートしきれなくなる日が来るかもしれん。今回ブログの見出しにしたら字数オーバーだったよ。