ジュンク堂書店新宿店

chakichaki2004-10-30


売場   ★★★☆    商品在庫 ★★★★★

商品提案 ★★☆     独創性  ★★☆

システム ★★★     総合評価 ★★★

昔神戸に住んでいた頃、三宮の東のはずれにサンパルという商業施設があって、全然流行っていなかったのですが、そういうところも好きで、毎週遊びにいってました。
当時の私のスタイルは、学校帰りにサンパルにあるジュンク堂を探検し、目の前にある中央区の図書館に立ち寄り、1階にあるドムドムハンバーガーでバイトをしていた先輩に奢ってもらう、という、そんな一日を送っていたのです。
そのサンパルの店は、今のジュンク堂のプロトタイプとも言える図書館型だったのですが、今ではすっかり全国に広まってしまいました。
新宿店はその最新型。天下の紀伊国屋さまに喧嘩を売った、記念すべきお店です。
「閣下ごめんなさい」と書かれた新聞の全面広告(BY電通?)が面白かったので、OPEN日の雨の中、見物に行きました。正直な感想は、「品揃えだけがとりえの愚直な本屋です」というコピーの通り、品揃え以外は何もみるべきものが無いのが残念な売場でした。難波の店をつくってから、進歩がないような気がします。所詮図書館は図書館であって、私は本を探したくて本屋に行くわけじゃないんだよと言いたくなってしまう整然とされた売場には、ちょっと面白みがかけています。こういうのが好きな方にはよいのでしょうが、私なら紀伊国屋さんに行ってしまいそうですね。しかも南口の。新聞広告と同じくらいのセンスが、売場にもほしかったです。
また、図書館を目指すなら検索機はフロアの真ん中にだーっと置いていてほしかったです。端っこにおまけ程度に置いてあるなんて、分かりにくすぎ。什器高もあるので、かなり迷います。
ほめるところも。接客はすばらしかったです。棚在庫はやはり一棚一棚、手がかかっていて編集されているのがよくわかります。あとはそれをどう見せるかなんですけどね。ジュンク堂にはあまり「見せる」という発想がないですから、ここは望み薄でしょうか。総合評価は60点。
山手線の中吊りだけで600万も広告費使ったそうですが、予算の月商3億8000万は厳しそう。3億ぐらいではないでしょうか。
今のままでは紀伊国屋には勝てないでしょう。ですが、まだまだスタート地点。がんばってもらいたいものです。