BOOKSKIOSK大阪東口店

chakichaki2004-11-16

売場   ★★☆     商品在庫 ★★☆

商品提案 ★★★     独創性  ★★

システム ★★      総合評価 ★★☆

昨年JR大阪駅の御堂筋口にできた店。通称BOOK STUDIOです。
阪急・御堂筋線とJRの乗換え口という、大阪でこれ以上はないという立地にあって、成功は約束されたようなものです。テコいれもあって今は月商7千万を安定して売ってるそうです。やっぱり立地なんですよ、本屋って。
この店なんですが、なんと言っても特徴は、無意味にゴージャスなシャンデリラの照明でしょう。この店に行くと、柱にも凝った形の照明があり、天井にはホテルのロビーにあるような「きわめてゴージャス」な照明が、「きわめて普通」の売場を照らしている、というちょっとシュールな光景が見られます。なんで、こんなに店舗の内装をゴージャスにしているのか意味が分かりません。デザイナーは何を意図していたんでしょうか。隣の高級スーパーに合わせてみたのでしょうか。いずれにせよ、今となっては実に中途半端な雰囲気が、逆に馬鹿建築的ないい味を出しているという珍しい物件です。
肝心の棚のほうですが、目新しいことはやっていません。というか、あの立地であの集客になると、そういうレベルの仕事が不可能になってしまうのです。店内は端から端までボリューム陳列に埋め尽くされています。もう、そうするしかないっちゅうねんという叫びが聞こえてきそうです。あまり面白みの感じられない売場も、回転効率を追求していった必然の結果なのです。店員が無能なのではありません。許してあげてください。
とは言え、ここの雑誌売場はとても買いにくそうです。ただでさえ異常に人が密集する場所だというのに、このレイアウトでは目的の場所にたどりつくまでが大変です。什器の配列は変更したほうがよいでしょう。これじゃ買えないって。
ともあれ、この店の出現でただでさえ激戦の大阪駅周辺の書店地図がまた塗り替えられてしまいました。しかし、大阪駅はこれからまた大改造を迎えることになるのです。一体どうなるのでしょうか。
総合評価 50点 立地だけなら100点です。