紀伊國屋書店 新宿本店 FOREST

chakichaki2005-02-19

今日は天下の紀伊國屋書店新宿本店をいよいよ突撃レポート!と思いましたが、あまりにも巨大すぎるのでやめました。1Fから8Fまであるなんて反則。語るのに文量も8倍になってしまいます。書いてられません。おまけに1Fにはあやしげなお店があやしげな化石を売ってたりするんです。深遠すぎて意味がわからないのです。これは陰謀のにおいがします。この陰謀の正体が暴かれる日まで、紀伊国屋本店のレポートは封印することにします。なので、今日は別館のFORESTです。
FORESTは、本店の裏路地にあるDVD+コミック専門店で、1FがDVD売場、2Fがコミックになっています。2Fにエスカレーターであがるためには1FのDVD売場を通らないとダメなように出来ているのですが、せっかくなんだし通り抜け部分はアニメDVDの売場にすりゃいいのにアニメは別売場になっています。DVD売場は品揃えも売場展開もTSUTAYA新星堂と比較すると負けますが、それなりの出来映えでまずまず売れているようです。アニメでもアキバ系だけじゃなくちゃんとこういうのを少ないスペースの中に棚をとってきっちり揃えているのが紀伊國屋らしいですね。↓

さて、2Fのコミック売場です。ここで購入できるのは、コミック、コミック文庫、ティーンズ文庫、耽美小説、攻略本です。オーソドックスですね。でも売上はこれらだけで4000万を軽く超えているそうです。さすがは天下の紀伊國屋。在庫金額は6500万ぐらいか。回転率は7回転ってとこでしょう。これは忙しいでしょうねぇ。レジと補充に忙殺されるのではないですか?確かに売場にはほとんどPOPがありません。作るヒマも無いのかな。
スタッフの人数を数えてみました。えー、12人もいました。えーっ12人!?なんかうじゃうじゃしてると思ったら、そんなにいたのね。コミック専門店なのにこれだけの人数を投入できるのはさすがというか、うらやましいというか。前言撤回。いくら忙しくても12人もいるのだったら、もっと提案あふれる面白い売場にしていただきたいものです。
でも新しいお店だけあって、什器の機能性は抜群の設計です。まるで無駄がありません。コミックの新刊展開はやはり一番使い勝手のよい山型のイベント什器が大量にズラズラと並べられています。また、壁面の2200棚の前平台にも平積み3列出来るように設計されています。通常は壁面前は2列ですが、上段売上を崩してでも平積スペースを増やしたほうが売上があがるという精緻な理論に基づいた什器がちゃんと導入されています。コミックは平積みと面展開を限界までできるかどうかが勝負の分かれ目。地味なところですが、このへん外してこないのはさすがです。
あと、ポイントは攻略本でしょうか。攻略本だけで12スパンもとっています。1000万近く売ってそうですね。収益の柱になっていると思われます。売上日本一の座こそヨドバシ梅田店に明け渡したものの、街全体で見ると三カメの集まる新宿のGAMEマーケットは莫大。その攻略本需要を支えているわけですから、そりゃ儲かるだろうなぁ。
しかしゲームにコミックという同じアキバ系の商材を扱っているはずなのに、この店の「とらのあな」とは全く異なる硬質な雰囲気は一体なんなんでしょう。ちょと真面目すぎですよ、この店は。ハード的にはしっかりしているのだから、もっと緩くしてもしてもいいんじゃないかなぁ。総合評価65点。