大人の怪しい実験室
- 作者: 川口友万
- 出版社/メーカー: データ・ハウス
- 発売日: 2009/07/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 13人 クリック: 66回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
正直に告白しましょう。実は私、あやしいB級実験が大好きです。「プリンに醤油をかけるとウニになる」とか、「コーラにメントスを入れると爆発する」みたいなのを聞くと、試さずにはいられなくなるタチでして、「鼻をつまんで飲むとファンタは何味かわからなくなる」とか「「麺の達人」の麺と、「スープの達人」のスープで究極のカップ麺を作る」レベルの実験だと、実際に試してみたりしてます。
この本は、そういうあやしい実験を「実際にやってみた」本なのですが、いやはや、ちょっとそのあやしさレベルが相当高い。
「中国では毛髪から醤油をつくっているらしい」→実際に作ってみた
「都市伝説でミミズバーガーってよく聞くけど」→実際に作ってみた
「ゴキブリって、食べられるの?美味しいの?」→実際に食ってみた
「犬の肉を食べたら犬に吠えられるって本当?」→実際に食ってみた
「ネズミ算式に増えるって、言われてるけれど」→実際に飼ってみた
「コーラで骨がとけるって聞くけどそれ本当?」→実際にやってみた
こういったあやしい実験が、どどんと16種類。普通ならここまでやらないだろうなぁというのを、実際にやっちゃってくれてます。
しかもそれぞれの実験については、準備と経過を詳細にレポートしてくれておりまして、たとえば、ミミズバーガーだと、ミミズを買ってきたら、材料費が神戸牛とタメとか、ミンチにしようとしたらマナ板から逃げだしたミミズたちが台所中にあふれた話とか、文章が抱腹絶倒もので、笑いすぎて涙が出ました。いやー、面白かった。よい子は真似しちゃだめですよ、本当。
ところで、この本、写真もふんだんに使われておりますが、カラーではないのです。普通、そこは評価下がるところなんですが、「ゴキブリ料理」だの「ミミズ肉ミンチ」だの、うぇえぇえとなる写真が、カラーでなくて本当によかったと思いました。逆に評価があがりました。