ポジショニングマップ

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WWD恒例の雑誌特集。当然ファッション誌中心でいつもやってるやつなのですが、今回のこの特集は完全保存版の名に恥じないボリューム。記事内容も「編集会議」的なビジネス視点なので、非常に読み応えがあります。人気雑誌の編集長のインタビューだけではなく、雑誌のアートディレクターや、広告を出稿するクライアントや広告代理店の方にまでインタビューをしていて、視点が複合的多層的なのもよかった。
個人的なお気に入りは82ページに掲載されている最新の女性誌マトリックスです。これはターゲットとなる客層別に雑誌をカテゴライズした、いわゆるポジショニングマップと呼ばれるものですが、書店員にとっては、陳列する際に隣に並べるべき雑誌は何かというのを、その雑誌を読んでいなくても簡単に知ることが出来るので結構重宝するものです。
これの隣は絶対これだ!とか思っていても、いつの間にかその雑誌が路線変更していて違うジャンルになっていた、なんてことはよくある話で、年度ごとにこのマップを見比べてみると微妙な変遷が見えてきてりして面白いし、その年によって創刊誌が集中したり休刊が相次いだりするカテゴリーが見えたりして今どのあたりの雑誌が元気がいいか、などこのMAPで知ることができたりします。
これ作るのは相当大変なんですけど、ウェブ上で公開されているのを集めてみました。
2004年
http://d.hatena.ne.jp/TRiCKFiSH/20041224/p2
2005年
http://blog.livedoor.jp/maigc_logic/archives/50270238.html
2006年
http://www.cd-j.net/ml2007_book-02.html
2007年
http://taf5686.269g.net/article/4754175.html
http://www.honn.co.jp/magnavi/ikenie200704index.html
このマップですが、なぜか女性誌で作られることが圧倒的に多くて、男性誌のポジショニングMAPなどはなかなか見つけることは出来ません。
私の持っている本では

ターゲット・メディア主義―雑誌礼讃

ターゲット・メディア主義―雑誌礼讃

というのに男性誌のポジショニングが載ってました。パソコン雑誌とか車雑誌とかで私も自作してみたことがありますが、結構楽しいです。