松本清張傑作短篇コレクション〈上〉 (文春文庫)

松本清張傑作短篇コレクション〈上〉 (文春文庫)

最近社内でこの本がブームなので読んでみました。松本清張ファンである宮部みゆきが厳選した傑作短編集ということで、面白くないわけが無い本ですね。
松本清張を読むのは実は20年ぶりで、しかも前に読んだのは「火の路」という古代史もの(めっちゃ面白かった)だったので、純粋にミステリを読むのは実は初めて。「砂の器」は、丹波哲郎のあの映画史上にのこる傑作映画で観てしまったしね(もちろんラストは号泣)。
この短編集は、ミステリだけではなく、得意の昭和史ものや森鴎外ものもあってバラエティに富んでいますが、どの作品も当たり前のようにレベルが高い。この本を薦めてくれた方は「松本清張は、40代になってから読むのがちょうどいい」とおっしゃってましたので、また40代になったら読み返してみようかと思います。評価B+