サマーウォーズ


珍しく試写会などに行ってきました。予備知識ゼロだったのですが、これは素直に面白いと言い切れる映画でしたよ。少なくとも細田監督前作の「時をかける少女」よりは、遥かに良い出来になっているのではないかと思います。私を含めた5人中、5人がそう言っておりました。
ストーリーはですね、この予告編の通り王道といいますか、前作みたいなひねった話ではないし、世界設定は過去の名作をいろんなところからぱくってきたものだし、物語の構造は相変わらずセカイ系だったりするわけで展開も読めてしまうのですけれども、これでもかと登場するキャラクターたちがすばらしいですね。特に90歳のおばあちゃん!の存在感たるや、途中の泣かせるエピソードを含め抜群でございました。個人的にはヒロインよりもカズマが萌えポイントだったかな。
それにしても、これだけ作品にオタク要素を注ぎ込みながら、家族、そして人と人とのつながりという普遍的なテーマを、泣けるレベルまで描き出しているのは見事。正直「時をかける少女」は、一般には受ける規格の作品とは思えませんでしたが、本作は普段アニメを観ない人にも支持されうる可能性をもった作品だと思いました。公開されたらぜひご覧になってください。
あと、観に行く前に、花札のルールは覚えておいたほうがよいかもしれません。でないと途中の花札勝負シーンが意味不明になります。