小太郎の左腕

小太郎の左腕

本屋大賞の候補作が決まりましたね。今回は珍しくノミネート作品の予想をしておりまして、十作中八作が的中しました。
今回は予想をはずしてしまった二作品の感想を書くことにします。一つ目は「小太郎の左腕」
これは昨年惜しいところで大賞をとれなかった「のぼうの城」の和田竜さんの時代小説ということで、ノミネートは確実だと思ってたのですが、ダメでしたね。個人的には「のぼうの城」の面白さが100点だとすると、「小太郎の左腕」は70点ぐらいだったので、まあ納得ではあるのですが、今年の本屋大賞の候補作レベルがそれぐらい高いのだと思うことにしましょう。
内容は、天才スナイパー小太郎を軸に、戦国武士の矜持を描いたマンガみたいな話。「花の慶次」が好きな方は、結構この話でご飯が何杯も食べられるかもしれません。
ただ、いかんせん表題の小太郎のキャラが弱いことと、主要登場人物のキャラが、ステレオタイプ過ぎたのは少々いただけなかったかなあ。あと「のぼうの城」で人気キャラ投票したら、おそらくベスト3には入るであろうお姫様が、今回出てこないのもマイナスポイントかなあ。魅力的なヒロインが出てきたらもう少し彩りのあるお話になったかもしれなかったなあ、と。もしかしたら小太郎、女の子設定にしちゃってもよかったんじゃない?評価B-
ダブル・ジョーカー

ダブル・ジョーカー

去年の「本屋大賞メタル斬り」で、何でこれがノミネートされてるのかさっぱりわからない、と最下位評価にしました「ジョーカー・ゲーム」の続編。「ジョーカー・ゲーム」は、驚いたことに去年の本屋大賞で3位に入り、続編「ダブル・ジョーカー」も「このミス」などで順調に上位評価だったので、今年は逆に何でこれがノミネートされてないのか、さっぱりわかりません。絶対にノミネートされると確実視してたのですが、去年投票された方は今年はスルーされてしまったんでしょうか。少なくとも私は前作よりは、面白いと思ったんですけどねー、5%増ぐらいは。評価C+
さて、今年も何とか「メタル斬り」が出来ればいいなと考えております。二月下旬ぐらいになりそうです。お楽しみに。