今日はituneの復旧にほぼ一日費やしてしまいました。
以前どこかのVVで「お笑い四天王」の一人として紹介されていた
宮沢章夫。あとの3人が思い出せなくて、
清水義範と
土屋賢二と
中島らもだったような気もしますが定かではありません。
宮沢章夫の爆笑エッセイについては、私も「牛への道」以来、戯曲以外の全単行本を所有している大ファンです。そんな宮沢さんの最新刊は、
マルクスの「
資本論」を読もうという企画。難解なことで有名なこの古典を、わからんわからんとうんうん唸りながら苦しみ格闘する一人の作家の挑戦を書く、というテーマらしいのですが、あいも変わらず
マルクスのちょとした言葉尻をとらえてそれに対するツッコミを改行して笑わせるという構造はこれまでのエッセイと全く同じ。ただし難解な「
資本論」原典の文章も当然大量に引用されているので、読みづらいことこの上ありません。必然的に爆笑度合いもかなり減ってしまうので、宮沢ファン以外にはあまりおすすめできないかな。評価B