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- 作者: 加藤廣
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/09/03
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著者の加藤廣さんが75歳のときの小説デビュー作ということや小泉元首相が絶賛したという話題性もあって売れたこの作品が文庫化されたので読んでみました。
まあ期待以上でもなく期待以下でもなくといったところでしょうか。日本において、信長は中世を破壊して終わらせたもの、秀吉は近世を創造したもの、という思いがあり、どうしても破壊者よりも創造者のほうが個人的には評価が高くなってしまうのですが、この作品では、ひたすら秀吉をこきおろし、信長を持ち上げます。小説としては、技巧的でよくできていると思いますが、肝心の歴史ミステリー部分に関しては、最後に解答が示されますが、びっくりするような謎解きでもなく、ふーん、という感じだったのが少々残念です。評価B