デジタルコンテンツをめぐる現状報告
デジタルコンテンツをめぐる現状報告―出版コンテンツ研究会報告2009
- 作者: 出版コンテンツ研究会,岩本敏,小林弘人,佐々木隆一,加茂竜一,境真良,柳与志夫
- 出版社/メーカー: ポット出版
- 発売日: 2009/07/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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小学館の岩本敏氏、モバイルブックジェーピーの佐々木隆一氏、経済産業省の境氏、「新世紀メディア論」の小林弘人氏など錚々たるメンバーです。それぞれに非常に興味深くかつ含蓄ある話が聞けるのですが、特に佐々木隆一氏のリットーミュージック立ち上げの話と電子書籍の現在の状況の話が大変面白くかつ勉強になりました。小林弘人氏のインタビューの中では、あの「新世紀メディア論」の出版業界の反応についてもかなり触れられていたり、経済産業省の境氏の「ブックオフを違法化しようとしていた」とか「日販の社長に「ブックオフを買収しなさい」と提言していた」という話などもあって、非常にディープな内容となっております。
これだけのメンバーが集まっても、しっくりくる次世代の出版ビジネスモデルがうまく構築できないのだな、という少々絶望的な気持ちも味わえますが、現状のデジタルコンテンツの最前線を、出版社や印刷会社、あるいは官僚という立場にあって、どのように捉えているのかを知る上では非常に有益な1冊でした。オススメです。
ところで最近出版関連の書籍をよく出しているこのポット出版さんですが、YouTubeに書籍のプロモビデオをアップしてたりするんですね。昨日偶然発見して見入ってしまいました。ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんので、私からもこの映像を紹介させていただきたいと思います。
「どすこい出版流通」のPVです。
「石塚さん書店営業にきました」のPVです。