例によって面白かった順に。

鞄図書館<1>

鞄図書館<1>

「金魚屋」の芳崎せいむの新刊。本好き図書館好きにはたまらない内容です。ファンタジーとしての出来も大変すばらしく、これは万人にお薦めできます。本と人をつなぎつむがれていく金魚屋的な人情話が、一段と洗練され、レベルアップしております。登場する本も、「座右のゲーテ」から「海底二万里」「マザーグース」「ラヴクラフト」から「聖書」にいたるまで実に様々。聖書には猫が一匹も登場しないという話はこのマンガで初めて知りました。
それにしても、最近、司書ブームなんですかねぇ?2巻も楽しみです。
シュトヘル 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

シュトヘル 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

1巻読んだときはどうなることかと思っておりましたが、2巻の超展開で一気に面白くなりました。滅び行く西夏の文字をモンゴル軍から守り宋に運ぶという物語を大きな縦軸に、シュトヘルの復讐と人智を超えた超暴力の行方、そして中央アジアの無国籍な当時の社会背景を横軸に、壮大な冒険物語になろうとしています。これは今後も必読ですよ。まさかの面白さ。くだらなさ炸裂のギャグマンガパートは、いつもの通りなのですが、後半から「ガンダム創世の章」というのが始まり、ガンダムが生み出された前夜譚が、劇画マンガ化されているのですよ。冨野ヨシユキ、安彦ヨシカズ、古谷トオル、池田シュウイチなどが実名で登場し、伝説の作品がどのようにして作られていったのか、ドキュメンタリー(大げさな)になっているという、ビックリな展開。これ、面白すぎるんですけど。
とろける鉄工所(3) (イブニングKC)

とろける鉄工所(3) (イブニングKC)

今回は、なぜ北さんが、鉄工所で働くことになったのかという話がメインだったのですが、これが面白かった。
ところで、楽しみにしておりましたバカセレブ編集K添さんのフリーページ、今回は何と「灯台マイベスト3」とか「私の理想の灯台」とかで灯台だけで1ページ使ってくれてます。ベルロック灯台が好きです、って言われても…、これは予想の右斜め上ぐらいでした。欄外じゃなくてもさすがだな。
ジパング(42) (モーニング KC)

ジパング(42) (モーニング KC)

なかなかストーリーが進まないマンガでしたが、42巻にして、一気にストーリーが進む。大和沈没、みらい撃沈、そして角松の降伏…。あれだけ引っ張った割りには、ものすごくあっけない展開。そろそろ終わるみたい。

GIANT KILLING(12) (モーニング KC)

GIANT KILLING(12) (モーニング KC)

GIANTKILLINGが、今回読んだ中でまさかの最下位。うーん、なぜ敵キャラの持田をそこまで持ち上げるのか。壮大な伏線だと信じたい。