夏空に、きみと見た夢 (ヴィレッジブックスedge)

夏空に、きみと見た夢 (ヴィレッジブックスedge)

「書店員さん涙する」という帯で仕掛け販売をやっている店があったので購入してみました。えーと、これは「書店員さん欠伸する」の間違いなのではないでしょうか?これで泣けるなんて、玉葱をきざみながら読んだのか、それとも涙腺がこわれてしまったのか、どちらかであるのに違いありません。なんてちょろい小説なのでしょう。ティーンズハート出身の著者だそうでして、文章こそティーンズハートしてますが、内容についてはケータイ小説とデッドヒートをくりひろげるくらいのいい勝負です。個人的にこの本をオススメできるのは以下のお二方のみです。
横文字のケータイ小説しか読んだことのない方…縦書きの普通の小説でもケータイ小説と同じように読める本があるんだ、なんだ普通の小説でも私読めるじゃん、という最初のステップ練習作として読まれる作品としてオススメです。
ツンデレ属性の好きな方…とにかく主人公の美少女ヒロインが悪態をつきまくります。その手に萌えられる方には最高の作品でしょう。「ばっかじゃないの」「うるさい!来るな!」「はあ?何それ」「天国でも地獄でも、あんたの行くべきところへ行きなさいよ!全部あんたのせいなんだからね!」「サイテー」「信じらんない」  どうですか?ぐっと来たでしょう?評価D+